ランドセルの素材は、大きく3種類です。人工皮革・牛革・コードバン。この順に重く、高くなります。
ただ、選ぶときに大事なのは価格の順位ではありません。素材で変わるのは、重さ・価格・手入れの手間の3つだけと考えると整理しやすくなります。
3つの素材を並べる
PR購入先リンクにはアフィリエイトリンクを含みます。価格・在庫は変動するため、最新の価格は各販売サイトでご確認ください。
価格帯は、各社が公開しているモデル構成から見た目安です。
人工皮革(クラリーノなど)
「クラリーノ」は株式会社クラレの人工皮革のブランド名で、ランドセルに使われる人工皮革の代表格です。他にも複数の種類があります。
重さは1,180g前後(標準的なモデルで1,260g前後)。3素材の中でいちばん軽く、水にも強いため手入れがほとんど要りません。濡れても拭くだけで済みます。
色数が豊富なのもこの素材の特徴です。近年人気の淡い色やくすみ系の色は、人工皮革のモデルに多く見られます。
牛革
重さは1,360g前後(1,300〜1,450g)。人工皮革との差は180g程度です。
丈夫で傷が目立ちにくく、使うほど風合いが出ます。「6年間でどう変わるか」を楽しめる素材と言えます。
かつては「本革は手入れが大変」と言われましたが、現在は防水加工を施したモデルが多く、工房系メーカーではメンテナンスフリーをうたうものも珍しくありません。購入前に、そのモデルがどこまで加工されているかを確認してください。
コードバン
馬のおしりの一部からわずかしか採れない希少な革です。加工にも手間と技術が要り、それが価格に反映されます。10万円を超えるモデルもあります。
重さは1,480g前後で、1,500gを超えることもあります。艶のある質感が最大の魅力で、機能面で必須というより、こだわりで選ぶ素材です。
生産数が限られるため、ラン活の中でも最も早く完売するカテゴリでもあります。狙うなら年中さんの冬から動く必要があります。
あわせて読みたい ラン活はいつから?年間スケジュール完全ガイド ラン活の山は「年中さんの冬から、年長さんの初夏まで」です。カタログ請求・展示会・完売の時期を月別に整理し、今どこにいるのかが分かる形にしました。重さの差は、思ったほど大きくない
人工皮革とコードバンの差は約300g。ペットボトル半分ぶんです。
一方、フットマーク社の2022年調査によると、通学時の荷物の平均重量は4.28kg。300gはその7%にあたります。
無視できる差ではありませんが、素材の質感や耐久性を諦めるほどの差でもないというのが数字から見える実態です。
あわせて読みたい 軽いランドセルの選び方と「軽さ」の落とし穴 本体の重量差はメーカー間で約300g。一方、教科書を入れた通学時の荷物は平均4.28kgあります。どこを軽くすべきかを整理します。「素材がわからない」が39.8%という事実
ランドセル工業会の2026年調査で興味深いのは、購入者の39.8%が自分の買ったランドセルの素材を把握していないという点です。
これは知識不足というより、多くの家庭にとって素材が決め手ではなかったということでしょう。実際、購入の決め手の1位は「子どもの好きな色」で52.5%、2位が「デザイン」で35.1%です。
素材で何時間も悩むより、素材は価格帯である程度決まると割り切って、色とフィット感に時間を使うほうが、結果的に満足度は高くなるかもしれません。
素材の選び方
1. 予算の上限を決める
上限が5万円なら人工皮革が中心になります。素材選びは価格の制約で半分決まります。
2. 手入れにかけられる手間を考える
拭くだけで済ませたいなら人工皮革。多少の手入れを楽しめるなら本革も候補です。
3. 実物の質感を見る
写真では違いが分かりません。展示会や売り場で、両方を触ってみてください。
4. 防水加工の有無を確認する
本革でも加工次第で手入れは大きく変わります。カタログの記載を読みます。
素材別の重量目安と防水加工に関する記述は、鞄工房山本および各メーカーが公開している解説記事によります。素材の選択割合・購入決定理由は、ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査 2026年」(n=1,500 / 株式会社クロス・マーケティング実施)によります。荷物の重量はフットマーク株式会社の2022年10月調査によります。価格帯は各社の公開モデル構成から見た目安であり、公的な統計ではありません。
よくある質問
クラリーノとは何ですか?
実際にはどの素材が多く選ばれていますか?
牛革は重くて子どもに負担ですか?
コードバンは必要ですか?
出典と編集方針本記事はランドセルメーカーの公式発表資料や公的機関の公開情報をもとに編集部が作成しました。価格・仕様・日程は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。




